「梅雨・初夏」を乗り越える

梅雨から夏にかけての痛み

梅雨から夏にかけては、関節炎やリウマチ、神経痛など痛みを抱える人にとっては嫌な季節です。
梅雨時は湿気と低気圧で痛みを感じやすくなり、梅雨明け後は冷房などで体が冷やされて痛みが増幅します。
今回は「痛み」に関する特集です。

痛みがひどくなる理由

この時期に痛みを強く感じるのは、病状が特に悪化しているわけではありません。
梅雨の憂うつ感や余分な水分の滞り、初夏の冷えなどによって、脳や神経が痛みをキャッチしやすくなっているのです。

リウマチ、神経痛の痛み

関節リウマチや神経痛の痛みは、梅雨や冷房で悪化しやすいのが特徴です。
梅雨の時期は汗が蒸発しにくいので、余分な水分が体内に溜まったり、冷房で冷やされたりすることで痛みが出てきます。
冷たいものの飲みすぎに注意し、できるだけ冷風に当たることは避けましょう。

肩・首こりと頭痛にも注意

湿気や冷房によって血流が低下し、頭痛につながるケースもあります。
血流が低下して肩や首が凝ると、血管を圧迫して特に脳の血流が悪くなり、頭痛が起きやすくなるのです。

指の関節炎が増えています

加齢に伴って、指の第一関節に腫れや痛みが起こる「ヘバーデン結節」がよくみられます。
指の使いすぎが原因と考えられ、冷えが重なると発症しやすいといわれています。
夏は水に手をつける機会が多いため、注意が必要です。
炎症が続くと、カルシウムが溜まってトゲのようになり、痛みを引き起こします。

梅雨・初夏の痛み対策

室温を下げるより、除湿を

★なるべく冷房より除湿(ドライ)にしましょう

冷房にする場合は、外気温との差は5~6℃以内に。温度差が大きいと自律神経は乱れやすくなり、痛みが悪化します。冷え性の方、関節痛や筋肉痛などがある方は、靴下を履く、上着を羽織るなどして保温しましょう。

夏こそ体を温める食材を

★この時期には、体が温まるショウガやニンニク、タマネギなどを積極的に摂りましょう

ショウガやニンニクは味噌汁に、タマネギは切ってから30分以上常温に置いてから調理すると効果的です。さらに、痛みにはビタミンCや抗酸化成分、アミノ酸、カルシウムなどもよいでしょう。

関節の動きはなめらかに

★関節の柔軟性を高めるには、適度に使うことが一番

関節を回したり、揺らしたりしてみましょう。また、筋力が低下すると、関節に過剰な負担がかかりやすくなります。イスの立ち座りや階段昇降なども、筋肉を鍛える運動と意識して行いましょう。

しっかり入浴しよう

★生薬入りの入浴剤がおすすめ

暑い季節はシャワー浴だけの人が大半です。しかし、暑い時こそ体内は冷えやすく、痛みが起こりやすいのです。芯から温まるには半身浴がおすすめですが、肩や首のコリがひどい場合は、首まで浸かって筋肉を緩めましょう。夏の入浴効果を高めるには、血行をよくするセンキュウなど生薬入りの入浴剤がよいでしょう。

梅雨から初夏の痛み対策は、関節の運動と「入浴+温める食事」がポイントです!

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